社畜ウサギの日常

私は社畜、あなたも社畜。

『シン・ゴジラ』感想文その①※ネタバレ無し

夏休みですね。

サービス業の社会の畜生には稼ぎ時でもありまた憎悪の象徴でもある夏休みですね。


お盆休みなんてものは我が業界には存在しませんので、勿論毎日汗水垂らして蟻の如く働いているのですが、働き過ぎて免疫機能が低下したのか大したことない胃腸炎が悪化し腸内出血を起こしてしまったシノハラです。皆さん御機嫌よう。


それもね、せめて仕事のある日になってくれたら休めたのに(責任感皆無)漸くやって来た2連休の初日朝になるとか舐めてんの?しかも東京・埼玉に帰る新幹線内で倒れかけて到着後すぐ病院とか私何しに行ったの?


何が嬉しくて新幹線乗って帰ってきてわざわざ地元のかかりつけの病院に向かい採血までされなければいけないのか。事情話したら看護師さんに物凄く哀れな生き物を見る眼で「何しに来たの?」って言われたよ。私が知りたいわ。


まぁそれでも夜に物凄く楽しみにしていた「シン・ゴジラ」をひぃちゃん(付き合ってもうすぐ4年になるよ。びっくりだね。)と一緒に観に行くという逃せない使命があったので先生に「おねがいじまずうううう解熱剤もぐだざいいいいいいいい」って頼み込んで(発熱もしてた)薬を摂取したら直ぐに復活しました。流石健康優良児。


ていうか私の体の調子はどうでも良いのですよ。「シン・ゴジラ」ですよ!!!!!!


もう本当「庵野、やってくれたな!!!!」としか!!!!!しか!!!!!!!!


私は怪獣映画に全く興味が無い為、ゴジラシリーズの過去作は2014年のアメリカ版しか見たことがありません。それも、退屈で途中で寝ちゃって全部は見ていないという体たらく。


なので、過去作との比較だとかっていうのは全く出来ないしわからないしただのエヴァファンで、庵野がやってるし評判が良いから観るか、ぐらいのものでした。


ていうか今作の制作が発表されて、総監督が庵野と判明した時「お前何しとんねんシンエヴァはどうしたんじゃいつまで待たせとるねんオォゥ????」ってなったし公開が近づくにつれ庵野制作の為かゴジラエヴァのコラボ商品とかバンバン展開されるのを見て「エヴァが安売りされてるなぁ」と悲しくもあり怒りもありといった感じでした。


しかも監督の樋口真嗣には「進撃の巨人」という直近のネガティヴイメージしかなかったので全くと言って良いほど期待していませんでした。


しかしまぁ、公開してからtwitterでは絶賛の嵐(少なくとも私のTL上の話です)、劇場(職場です)もリピーター続出の大絶賛。


掌返しで有名な私はこの時点で「ふ、ふ、ふーん?評判良いみたいじゃん???ちょ、ちょっとまぁ観てやっても??良いけど????」となり、一足先に観てきたひぃちゃんが「マジで最高だったからもう一回観たい」と言った為一緒に観に行くこととなりました。(ちなみにひぃちゃんはSFだとか非現実的な映画は基本的にあまり好きじゃないらしいので、それでも絶賛って結構凄い)


そんなこんなで観てきた「シン・ゴジラ」なんですけども。


もうね、最高。最の高。最高オブ最高。

邦画も捨てたもんじゃないと。日本の映画界はまだまだやれるぞと。なにより庵野の本気と偏執的なまでの執念を観た。


ツッコミ所はあるっちゃあるけどね、細けぇこたァ良いんだよ!!!!!!


話題性を重視したゴリ押し俳優・タレントやジャニタレを一切起用せず、また家族愛だとか恋愛要素を徹底的に排除し、徹頭徹尾日本という国を背負う者達の現実対虚構を描いた素晴らしい作品でした。


批判コメントで「人間ドラマがない」という意見を見掛けたけど、国を背負ってそれこそ精神と命をギリギリまで削り、全力を尽くして個々ができる最大の力を合わせて戦い抜いた彼等の行動の何処に人間ドラマが無いと思ったのか。ドラマに溢れているよこの作品は。


家族愛だとか恋愛要素が欲しいならそれこそ2014年のアメリカ版観たら良いんじゃないですか。私寝たけど。今作に置いてそういった要素を描く必要性は全く不要だと考えます。無いわけでは無いんですよ。きっと描かれていないだけで登場人物の中には大勢家族や友人、恋人を亡くした人だっているでしょう。観客が見ていないところで彼等は苦しみ嘆き悲しみ抜いているけれど、それをスクリーンに映す必要はない。そんなシーンがなくたってわかるでしょう。でも彼等にそんな暇は無いんですよ。前を向いで歩き続けなきゃいけないんですよ。止まればそれは終わりを意味するからです。



あーーまだまだ言いたいことあるのに長くなってしまったので、ネタバレオンパレードの感想は次の記事で書く。書くと言ったら書く!!!!!!


それまでに皆、映画館に観に行けよな!!!!!